企業の魅力を効果的に伝える、BtoBマーケティングのPR活用法(基礎)

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はじめに

BtoBのマーケティングを展開していくにあたり、企業は様々な手法を検討する必要があります。その中でも、今回はPRという手法についてBtoBマーケティングにおける活用法や可能性について紹介します。

PRはトリプルメディアマーケティングと呼ばれるメディア戦略の中では、特にアーンドメディアの形成に有効であり、現在話題のコンテンツマーティングの主軸であるオウンドメディアの運用にもその考え方を応用することができます。

そもそもPRって何?

ここで紹介するPRという言葉についてまず定義します。

現在、世の中には至る所でPRという言葉が溢れています。雑誌記事やWeb記事の隅っこに記載された【PR】という文字もその代表格です。これは記事広告であることを表しており、おそらく【PROMOTION】の略からきているのでしょう。

記事広告もPRとしての一側面を持っていますが、今回扱うPRについては【Public Relasions-パブリックリレーションズ】という意味で使用します。

細かな定義などは割愛しますが【Public Relasions-パブリックリレーションズ】とは、企業等PRを行う主体にとってのステークホルダーに対し、良好な関係の構築を目指すコミュニケーション活動のことを指します。BtoBマーケティングの領域では、いわゆるパブリシティ活動やソーシャルメディア、コンテンツマーケティング等が関わってくる分野です。

パブリックリレーションズ 個人ないし国家や企業その他の組織体で、持続的または、長期的な基礎に立って、自身に対して公的な信頼と理解を獲得しようとする活動のこと。宣伝活動または広報活動のことでピーアールと主に呼ばれている。

Wikipediaより引用

パブリシティと広告の違いを知っておこう

BtoB領域におけるPRの前に、まずPRの代表的な活動であるパブリシティと広告の違いについて紹介します。

簡単に言ってしまうと、パブリシティはメディアが取り上げるニュースなどのコンテンツ内に企業やサービス等が紹介されることです。ただし、メディアが主体的に取り上げるものなので紹介の仕方はメディアが決定することになります。広告は広告枠として買うことができるスペースに対して購入者が好きな内容(もちろん公序良俗に反しないもの)で表現ができるというものです。

目的や予算、自社の情報がPRとして活用できるか等、状況に応じてパブリシティと広告の使い分けを検討しましょう。

 BtoBとBtoCのPRってどう違うの?

ここまでPRの基礎的な部分について紹介しましたが、ここでBtoBとBtoCのPRについて、基本的であるが「目的」「ターゲット」「情報設計」3つの観点から解説します。

1.目的

PRを行う目的は何か?この目的設定により、PR活動は大きく異なります。

BtoBのPR目的

・ サービスの知名度を上げたい(利用企業を増やしたい)
・ 会社の信用力を上げたい(IR的な側面も含む)
・ 採用力をつけたい
・ 社員のモチベーションを上げたい

BtoCのPR目的

・ サービスの利用者を増やしたい
・ 商品の売上を上げたい

BtoBのPRは、その目的がBtoCに比べて多面的な要素を含んでおり、その目的に合わせ様々な情報の切り口が検討できます。BtoBのPRというと、何をすれば良いの?と思われがちですが、実は色々と取り組み方があります。

2.ターゲット

次にターゲットについて解説します。これも先ほどの目的によって大きく異なってくることが前提ですが、BtoBは業界関係者、BtoCは消費者向けに大きく分けることができます。
情報をターゲットに届けるためにパブリシティ獲得を狙うメディアという視点からのほうが分かりやすいかもしれません。

BtoB

・ 業界誌・紙・WEB
・ ビジネス誌・紙・WEB
・ 報道系のTV番組

BtoC

・ 全国紙(新聞)
・ 情報系雑誌・週刊誌
・ 情報系のTV番組(バラエティ等も含む)

このようにして見ると、BtoBのパブリシティターゲットとなるメディアはBtoCに比べて少ないことが分かります。しかし、昨今では企業についておもしろく一般向けに紹介する番組なども多く、情報の作り方によってはより広いメディアをターゲットにPRを検討していくことも可能です。BtoBのターゲットも一般消費者である側面も持っており、より広い情報の作り方によってBtoCメディアからターゲットにリーチすることも狙うことができます。

3.情報編集

PRにおけるパブリシティの獲得では、自社にある情報をどのように見せるかという編集力が、メディアに取材されるポイントとなります。

特にBtoBにおいては、新サービスなどがあれば分かりやすいが、新しいニュースがないと悩む企業も多いです。しかし、PRに取り組むのであれば、ニュースがない中でも、自社にある情報を整理し、世の中にとって(メディアにとって)興味を持たれるような情報にいかに編集していくかということは避けては通れません。BtoBでは、これまでの実績やノウハウ、そして社長を中心とした人物を中心とした情報発信がPR中心に据えられるのが一般的です。

もちろん、BtoBのため実績は出せない、ノウハウは企業秘密なので公開できないというということもあるでしょう。
しかし、情報を積極的に公開することによって競合企業に先んじて、メディアからの注目を浴びるチャンスを作ることもできます。経営的な目線でそのメリット・デメリットをよく考慮する必要はありますが、どの程度の情報を公開することで、世の中の興味をひくことができるかを判断することが、情報編集の中でも非常に重要なポイントになります。

情報編集の具体的な方法については、『企業の魅力を効果的に伝える、BtoBマーケティングのPR活用法:ニュースになるPRコンテンツの作り方で紹介しているので併せてご覧ください。

まとめ

BtoBのPRは、その目的とターゲットに合わせた情報編集がキーポイントとなります。また、前提として自社が目指す目的に対してPRという手法が本当に有効かどうかをしっかりと見極めるために、PRの特性もしっかりと理解することが必要です。

PRを有効に活用するためには、情報編集に力を注ぎましょう。情報編集によって、自社(サービス)が魅力的に見えるようになることが、PRの成功の鍵となります。

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