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2023年7月13日開催「MUG Day」参加レポート イベントの概要とAdobe Marketo Engageの活用事例をご紹介

2023年7月13日(木)に開催された、アドビ社が主催の「MUG Day – Adobe Marketo Engage User Group Day」に参加してきました。

300名近くのAdobe Marketo Engageを利用しているユーザーが集結し、活気に満ちたイベントでした。アドビのパートナーとしてブース出展も行いました。

本記事では、当日の様子や参考事例についてご紹介します。

「MUG Day」とは

Adobe Marketo Engageのユーザーが集まり、情報交換やディスカッションを行い、ユーザー同士のつながりをつくる会です。

Adobe Marketo Engageの活用度を上げたり、次のレベルへのステップアップを行ったり、自社で活かすことのできる情報をつかむためのきっかけづくりの場でもあります。

ユーザー同士のコミュニケーションだけではなく、活用事例やプロダクトアップデートの紹介など様々な情報を得ることができます。

今回は、オンライン配信は実施されず、オフラインで300名近くの参加者が東京恵比寿のイベントスペースに集結しました。

MUG Day の会場の様子

当日のプログラム

13:15 開場
14:00 オープニング
14:30 プロダクトアップデート
15:00 ユーザー事例 :デジマ市民権獲得への挑戦
15:30 ユーザー事例 :オリックス・バファローズのファンマーケティング
16:30 Adobe Marketo Engage の 2023 Japan Adobe Advocates
17:00 ネットワーキング
18:00 中締め

会場は6人1テーブルの構成で、受付の際に配られた番号札と同じ番号のテーブルに座るような仕組みでした。弊社からは複数名参加していましたが、全員異なるテーブルに割り振られていました。

ロビーでは、プロのフォトグラファーである鈴木 心氏(鈴木心写真館:https://ps.suzukishin.jp/)によるビジネスポートレート用写真の撮影が行われており、多くの方が並んで盛り上がっていました。

当日の様子

オープニング

ソニーペイメントサービス株式会社 目黒 あやめ氏、アドビ株式会社 祖谷 考克氏から開会のご挨拶。

キーワードは「つながる」。
同じ悩みを持つマーケター仲間がたくさんいることを実感し、つながる場としてほしい。そして明日からのマーケティング活動を頑張れるモチベーションにしてほしいというお話でした。

その後、テーブル内で自己紹介タイムがありました。名前や自社での役割、最近ハマっていることを発表し合い、簡単なアイスブレイクの時間となりました。

また、テーブルごとにチーム名を決めました。チーム名は発表があったわけではなく、テーブルの中心のボードに記載されているだけでしたが、個性豊かなチーム名がたくさんありました。

プロダクトアップデート

アドビ株式会社 澤田 慶子氏より3月、5月のリリースノートについて動画を交えた解説が行われました。

Adobe Marketo Engage内でウェビナーなどのイベントを作成、管理、配信が可能となる「Interactive Webinars」や、Generative AIが自動で回答してくれるチャット機能の「Dynamic Chat Prime」、スマートキャンペーンをツリー構造で視覚的に見やすくする「Engagement Map」について詳細の説明がありました。詳細はこちらをご覧ください。

ドキュメント|Marketo Engage|Marketo ガイド|インタラクティブウェビナーの概要

ドキュメント|Marketo Engage|Marketo ガイド|Dynamic Chat の概要

ドキュメント|Marketo Engage|Marketo Engage チュートリアル|エンゲージメントマップの概要

ユーザー事例:デジマ市民権獲得への挑戦 コクヨ株式会社 青柳氏、芳野氏

1つ目は、Campusノートでおなじみのコクヨ株式会社より、官公庁事業の部門におけるAdobe Marketo Engageの事例紹介です。

同部門では、コロナ禍やデジタル化により行政課題が増え、働き方を見直す動きが活発化していることから、既存庁舎におけるリニューアル需要を獲得する方向へシフトチェンジ。

しかし、庁舎のリニューアルが発表されている場合は既に業者が決まっていることがほとんどだったため、情報が公になる前にニーズを察知する必要があり、別事業部で既に導入されていたAdobe Marketo Engageを官公庁事業でも導入することとなったそうです。

Adobe Marketo Engage導入を進めるにあたり、同社が取り組んだのは下記の2点です。

・定期的な振り返り、知見の蓄積
・仲間づくり

1.定期的な振り返り、知見の蓄積

スモールスタートで「とにかくやってみる」を意識して取り組んだそうです。可能な限りパラメータを設置して流入元を特定したり、積極的にABテストを実施したり、成功事例と失敗事例を蓄積していきました。

そして、施策にかかった費用や工数、結果などを一覧にまとめ、継続すべきかどうかを定期的に振り返ったとのことでした。

結果として、導入して2年半の間に、想像以上の新規リードを獲得することができたという報告でした。新規リードを獲得することはマーケティングにおいて重要な取り組みですが、なかなか思ったように増えないことも多いので件数に驚きました。

スモールスタートでトライ&エラーを繰り返して振り返りをしていくというのは地道な活動ではあるが、自分たちに知見を蓄積させていくという点では非常に有効な手段だと改めて感じました。

2.仲間づくり

デジタルでのリード獲得やナーチャリングが可能になってはきましたが、デジタルマーケティングの最終目標は売上貢献という考えのもと、営業との連携を図ってこられました。

同部門では営業部門へリスト形式でリード情報を提供してもうまく活用がされてこなかったそうです。Webサイトからのお問い合わせでの受注案件などから行動履歴を紐解いたり、小さな成功体験を共有して社内向けの勉強会を実施することと、営業部門への情報提供方法をアラートメールに変更するなどして、営業との連携が構築できてきているということでした。

営業連携で悩んでいるという声はよく耳にするので、とても参考になりました。

ユーザー事例:オリックス・バファローズのファンマーケティング オリックス野球クラブ株式会社 洞井氏、谷氏

2021年に25年ぶりに1位に返り咲いたオリックス・バファローズ。

京セラドーム大阪を本拠地として活動しているオリックスですが、Adobe Marketo Engageの導入検討をしていた2018~2019年時にはチーム成績が芳しくなく、既存ファンのエンゲージメント向上が急務な状況でした。そこで、Adobe Marketo Engageを活用したOne to Oneマーケティングの取り組みを開始されたそうです。

「ファン育成」と「コンバージョン促進」を目的に、ファンクラブのデータやチケット情報をもとに細かくセグメントを分けたメール配信を実施。育成プログラムでは、無料会員と有料会員、さらにその中から条件に沿って2つに分け、合計4つの育成プログラムを用意して実施されたそうです。

これまで蓄積されていたものの活用できていなかったファンデータを有効に活用できた取り組みに感じました。また、無料会員と有料会員のセグメントで満足せず、情報を整理してさらに細分化しているところに、いかに分析が重要であるかを再認識させられました。

2021年シーズン後半から、メール配信数、開封率、クリック率が右肩上がりに増加し、クリック率は平均5%と、新規会員数が増えても変動していないという報告でした。

自社ではメール毎に数字の変動が激しいので、数値が安定していることにとても衝撃を受けました。
普段はBtoB事業のお客様と接する機会がほとんどのため、BtoCの取り組みを聞けることが新鮮であり、BtoBに活かせることも多いのだと感じました。

各事例発表の後にはディスカッションも設けられ、事例であがった課題に対してテーブルごとで活発な議論が行われました。

Adobe Marketo Engage の Japan Adobe Advocates 発表 & 表彰式

Adobe Marketo Engage の Japan Adobe Advocatesとは、Adobe Marketo Engageユーザーの中からマーケターとしての情熱を持ち、高い目標に向かってチャレンジし、ユーザーコミュニティやイベント参加を通じて社内外でマーケター市場の活性化に貢献したユーザーに贈呈される称号です。

昨年の受賞者の方から、1名ずつ2023年の選出者が発表され、トロフィーが贈呈されました。詳しくはこちらをご覧ください。

Adobe Marketo Engage の 2023 Japan Adobe Advocates を発表

ネットワーキング

参加者全員がメインステージに集まって記念撮影をした後は、Adobe Marketo Engage×SFDC、Adobe Marketo Engage×BtoCなどカテゴリーに分かれてフリートーク。様々な方と名刺交換しながら、お悩み事など情報交換ができる場となりました。

各テーブルでのディスカッションは5~10分で、時間が足りないテーブルも多かったように見えますが、こちらのセッションは約1時間と長時間が確保されており、テーブル以外の方とのコミュニケーションをとることができました。

ブース出展の様子

弊社はAdobe Marketo Engageパートナーとしてブースを出展いたしました。今回は弊社を含めた7社のパートナー企業が出展していました。セールス担当者がブースに立ち、多くの方に足を運んでいただきました。

ブース出展の様子

ブースにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

まとめ

率直に1つのサービスのユーザーが300名近く集まるということ自体すごいことだと感じました。

テーブルを囲んでのディスカッションやビジネスポートレート用写真の特設スタジオといった企画があり、最後はユーザー同士の交流の場が設けられるなど、オフラインならではのユーザー体験ができたことも本イベントの特徴の1つではないでしょうか。

Adobe Marketo Engageユーザーという共通点からマーケター同士の横のつながりを作ることができるというイベントは大変貴重な機会です。横のつながりがあるからこそ、複数回参加されている方が多いのも頷けます。まだ参加されたことがない方は一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

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