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ビジネスを促進させるBtoBのコンテンツマーケティング 第5回:BtoBサイトのコンテンツと専門情報の相性の良さについて

オリジナル情報(一次情報)としてのコンテンツの価値

先ずはコンテンツの価値を高めるオリジナル情報、いわゆる一次情報を提供することについて説明いたします。

どこにでも掲載されているような情報を集めて切り貼りしたようなコンテンツ(いわゆる「まとめサイト」)は、著作権侵害になる恐れがあるだけでなく、検索エンジンからコピーコンテンツ(スパムコンテンツ)と判定されてしまうと検索順位が下落する(場合によっては検索結果に表示されないこともある)などのペナルティを受けることもあります。

オリジナル情報が掲載されていないコンテンツは、言ってしまえば「その他大勢」。検索結果においてもその他大勢に埋もれてしまうので、検索流入が少ない上にその先の目的である、見込み客情報の獲得や成約につなげることも難しいでしょう。

だからこそあなた自身、もしくはあなたの属する企業でしか語れない、独自の視点や考察を提示し、オリジナル情報として提供することが大切です。

※参考:
ビジネスを促進させるBtoBのコンテンツマーケティング 第4回:ネタの探し方、視点、着想について

また、オリジナル情報は他のどこにもない一次情報にもなり得ます。一次情報と言うと、格式高い専門誌や学会誌に掲載されるような論文の扱いを受けるようなニュース、トピックといった堅苦しいイメージを抱くかもしれませんが、決してそうではありません。直接見た、会った、聞いたなど、自らが動くことで仕入れた現場の情報も一次情報です。
すなわち、自身で体験したことが立派な一次情報、オリジナル情報となるのです。

但し、自身の体験や意見、考察をただ述べればよいというわけではありません。それではただの独り言になってしまいます。なぜそのような意見、考察に至ったのかを読者(ユーザー)に明確かつ分かりやすく伝える必要があります。

更に言えば、一次情報は読者(ユーザー)が求めているものに直結する、価値の高い情報である可能性が高いと言えます。

一番分かりやすい例はECサイトの商品レビューです。レビューが商品の売り上げに多大な影響を与えるのは、それだけユーザーが実際に使った体験談を参考にして商品購入やサービスの申し込みを行うかを決定するからです。文法や表現が少々間違っていてあまり読みやすいレビューだとは言えない文章や、具体的な指摘もなく抽象的な文章であっても、多くの人に読まれ、売り上げに影響を与えるのは「体験談という一次情報」であり、ユーザーが欲している情報であるという証拠だとも言えるのです。

専門情報はBtoBと相性が良い

前節で一次情報としての体験談を例にあげましたが、専門情報も他では知りえない(他で公開されていない)情報や手法を先んじて公開することでオリジナルな情報となります。専門情報はBtoBと相性がよく、特にオウンドメディアは専門的なネタととても相性がよい、あなたのビジネスに直結する情報でもあるので、率先して発信しでいきましょう。

その理由は専門的な情報であればあるほど、一般の人が知らない情報が含まれている可能性が高く、正にオリジナルな情報となる可能性が高いからです。そしてその情報は正にその情報を求めていた、一般の人よりもビジネス上の不具合や不便を解消したいというユーザーが欲している可能性も高いのです。
オウンドメディアの主な目的は自社のブランディングを兼ねた商品、サービスの宣伝や啓蒙だと言えます(もちろん他の目的を持ってオウンドメディアを運営していることもあり、目的も様々でしょうが、ここでは一般的なオウンドメディアの目的を定義します)。

しかし、ただ宣伝するだけのコンテンツ、アピールすることばかりになってしまっているコンテンツは、一般広告と変わらないため、ユーザー自らが喜んで閲覧することはほぼありません。

そこで、あなたが実際に仕事として携わっているからこそ知り得る情報や、その企業ならではの情報をコンテンツとして提供するのです。

これは読者(ユーザー)にオリジナル情報(一次情報)を提供するだけでなく、「普段は聞けない裏話」のような感覚を与えることにもなるので、そのジャンルを好きな人、仕事などで関わっている人にとっては非常に楽しく興味深いコンテンツであり、必要な情報にもなりえるでしょう。
例えば、役立つ知識はもちろん、ちょっとした知恵(方法)でも読者(ユーザー)にとってはお得な情報になります。仕事で使っているツールやアプリの使い方、文房具の意外な活用方法など、自社商品やサービスと結びつく情報であれば積極的に発信してみましょう。
(但し、企業で取り扱う情報にはむやみに公開してよい情報ではないものもあります。あくまで「公開できる範囲で」積極的に発信してください。)

他にも最新ニュースを紹介する場合、ただニュースを伝えるのではなく、あなたなりの解釈や考察、企業ならではの解釈や考察をつけて発信することもよいでしょう。

例え情報元が自分ではなかったとしても、分かりやすく嚙み砕いた文章に置き換えて「独自の情報を付加すればそこだけは立派な価値のあるオリジナル情報」になります。

最近の検索エンジンはオリジナル情報に価値があると判定する傾向にもあります。現在のコンテンツSEOには、専門情報、オリジナル情報は欠かせないのです。

専門情報のメリットとデメリット

専門情報はオリジナルな情報となり、他のサイトがなかなか真似出来ないコンテンツとなることで、その専門分野においての権威も上がります(ブランディングが向上します)。そうなるとSNSでシェアされることも増え、外部のサイトやブログが言及する(リンクを貼る)ことも増えるので、更に読者(ユーザー)が増えるという相乗効果を生み出します。

このように良いことばかりに思える専門情報ですが、逆にデメリットも存在します。

専門情報は全く興味がない人にとってはなかなか訴求されない情報だということです。
ただでさえ専門情報はとっつきにくい、理解が難しいというイメージを持たれがちで、全く興味がない人にとっては閲覧することすらもはばかれる、敬遠されがちです。
そういった読者を取り込むにはなるべく平易な単語や文章表現、具体例を用いるなどの工夫が必要となってきますが、逆に一般ウケを狙いすぎたコンテンツを量産するとかえってブランド低下を招いてしまい、既存ユーザー、ファンが離れてしまうといったデメリットも起こるのです。

最初から全ての読者を満足させることは不可能です。まずは最初に決めた想定読者(ペルソナ)に向けたコンテンツを提供することです。

そしてその芯をぶらすことなく、かつ、どうすれば更に発展させることが出来るのか(他の読者にも読んでもらえるか)を考えてコンテンツを作成、提供していきましょう。

今回のまとめ

今回は「オリジナル情報、専門情報はBtoBと相性が良い」ことについて説明しました。

次回はテーマ「ビジネスを促進させるBtoBのコンテンツマーケティング」の締めとして、「キーワードから組み立てるWebライティング」について解説いたします。

やはりコンテンツSEOは検索流入を意識しないわけにはいきません。検索流入はキーワードから考えることが絶対に必要で、実際に検索するユーザーの意図を満たすことこそが重要であり、それこそがあなたのビジネスを促進する原資となるのです。

次回はこのシリーズの最終回です。どうぞお楽しみに!

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