HubSpotは世界120ヶ国以上、15万社を超える企業が活用しているマーケティングプラットフォームツールです。(2022年4月現在)日本企業の導入数も増えており、注目度も高くなってきています。当社でも2020年よりHubSpot認定パートナーとして取り扱いをスタートさせました。では実際にHubSpotでなにができるのか。本記事ではHubSpotの特長や機能、導入時の価格までを解説します。HubSpot導入をご検討いただく際の参考にしてください。HubSpotとはHubSpotはアメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジにあるHubSpot社が開発した、世界120ヶ国以上、13万5000社(2022年4月時点)を超える企業が活用しているマーケティングプラットフォームです。(2022年4月現在)このプラットフォームにはマーケティング、セールス、カスタマーサービスなどのツールが含まれており、自社のマーケティング活動・セールス活動、カスタマーサポート活動までを包括して対応することができます。参照:https://www.hubspot.jp/HubSpot社が提唱するインバウンド手法当社が取り扱うMAツールはHubSpotをはじめ、Marketo Eneage、Account Engagement(旧Pardot)があります。各ツールにはツール開発のマーケティングに関する理念や概念があり、本記事でご紹介しているHubSpotにもHubSpot社が提唱する理念があります。ここではHubSpot社が提唱する「インバウンドマーケティング」について解説します。インバウンドマーケティングとはインバウンドマーケティングとは、見込客に有益な情報を先に提示し、情報を提供し続けることで見込客との信頼関係を築き、顧客へと転換させるマーケティング手法です。具体的には見込客が求める情報を掲載したコンテンツ(ブログ)などをWebサイトに公開し、お役立ち資料などを提供することで関係性を構築し、自社サービスの必要性を提案して顧客化させるといった方法があります。インバウンドマーケティングの対局がアウトバウンドマーケティングです。アウトバウンドマーケティングは、一定条件の見込客リストに対して自社のサービス情報を提供することで、顧客化を目指す手法です。インバウンドマーケティングの手法を取り入れることで、見込客はサービス提供側からの一方的な情報提供から逃れることができ、サービス提供側も見込客の必要とするタイミングでコンタクトするようになるため、双方にかかるストレスが軽減され、理想的な関係性を構築することができます。ビジネスを加速させるフライホイールモデルフライホイールを日本語に訳すと「弾み車(はずみぐるま)」となります。これだけではイメージが沸きにくいのではないでしょうか。英語版Wikipediaでは、以下のように紹介されています。“A flywheel is a mechanical device specifically designed to efficiently store rotational energy.”翻訳すると「フライホイールとは、回転エネルギーを効率的に蓄えるように設計された機械装置」となります。HubSpotでは顧客自体を自社のビジネスを成長させる原動力として活かすことを重要としており、その考えを表したものが顧客中心のインバウンドマーケティングを表した「フライホイール」です。このフライホイールでは、まず見込客を惹き付ける「Attract」、信頼関係を築く「Engage」、満足させる「Delight」の3つの段階で見込客や顧客に情報やサービスを提供することで推力を加えることにより、ホイールの回転を上げることができます。結果として満足した顧客が口コミなどにより新たな見込客を引き込んでくれる好循環を生み出し、より大きなホイールに成長させてくれます。参考:フライホイールhttps://www.hubspot.jp/flywheelHubSpotの特長1つ目の特長として、HubSpotは、CRM(顧客関係管理)を無料で提供しています。このCRMにMarketingHub、Sales Hub、ServiceHubといったソフトウェアを合わせて使用することでマーケティングプラットフォームとしての機能を発揮します。また前述した通り、インバウンド思想に基づいて開発されているため、インバウンドマーケティングを実践できる機能が充実しています。利用プランも無料のCRMを中心にソフトウェアごとにStarter、Professional、Enterpriseといったプランが用意されており、自社のサービス成長に合わせて、プランを組み合わせたりアップグレードさせることが可能です。2つ目の特長はユーザー目線の優れた操作性と一元管理です。HubSpotで使用する各ソフトウェアは一つの管理画面で一元管理することができ、煩雑になりがちな契約関係も一つで済ませることができます。またユーザー目線に立った操作性により、専門知識や解説書がなくてもスムーズにHubSpotを使用することができます。HubSpotの主な機能HubSpotはマーケティングプラットフォームです。無料で利用できるCRMにマーケティングオートメーション(MA)ソフトウェア、SFA(Sales Force Automation)といった専用ソフトウェアを組み合わせて使用することで、お客様のビジネス成長に貢献するプラットフォームになります。ここではHubSpotが提供する主なソフトウェアを紹介します。HubSpot CRM FREE顧客管理(CRM:Customer Relationship Management)とは、日本語で「顧客関係管理」と呼ばれ、顧客情報を管理し、関係性を構築するマネジメントシステムを指します。近年では顧客情報を管理するシステム自体を意味することの方が一般的かもしれません。HubSpotではこのCRMを無料で利用することができます。HubSpot CRMの主な機能は以下となります。・コンタクト、取引、タスクの管理・Eメールのトラッキングとエンゲージメント通知・Eメールのテンプレート作成とスケジュール設定・ドキュメント共有・ミーティングのスケジュール設定・ウェブチャット・見積書の作成参考:顧客管理や営業支援等に効果を発揮する無料のCRMツールhttps://www.hubspot.jp/products/crmMarketing HubMarketing Hubは前述したフライホイールモデルにおいて、見込客を「Attract(惹き付ける)」を担うマーケティングオートメーション(MA)ソフトウェアです。Eメール配信、ランディングページ(LP)作成、フォーム作成といった基本的な機能から、ブログ作成やソーシャルメディア管理など、マーケティング活動に必要な機能が充実しています。Marketing Hubの主な機能は以下となります。・Eメールマーケティング・フォーム作成・ランディングページ作成・ウェブチャット・Facebook、Instagram、Google、LinkedInの広告管理・コンタクト管理※ご契約プランによって使用できる機能に制限があります。参考:マーケティングソフトウェアhttps://www.hubspot.jp/products/marketingSales HubSales Hubはフライホイールモデルにおいて、「Engage(信頼関係を築く)」を担うSFA(Sales Force Automation)ソフトウェアです。営業活動における取引(商談)の管理、よく使うメール文面をテンプレート化する機能、送信したメールのトラッキング機能、ミーティング設定機能など現場のセールスが重宝する機能が揃っています。Sales Hubの主な機能は以下となります。・取引(商談)管理・セールスレポート・Eメールテンプレート&トラッキング・ドキュメント管理&トラッキング・セールスオートメーション・ミーティング設定※ご契約プランによって使用できる機能に制限があります。参考:営業支援ソフトウェアhttps://www.hubspot.jp/products/salesService HubService Hubはフライホイールモデルにおいて、「Delight(満足させる)」を担うカスタマーサービスソフトウェアです。顧客と長期にわたって良好な関係を築き、顧客の口コミなどによって新たな見込客を引き込むには顧客満足度の維持や向上は欠かせません。Service Hubではカスタマーサポート、カスタマーサクセスといった役割を担う機能が備わっており、顧客の悩みや問題に対してスピーディー且つ効率的に対応することができます。Service Hubの主な機能は以下となります。・カスタマーポータル・問い合わせ管理・ナレッジベース作成・ウェブチャットコミュニケーション・レポート機能※ご契約プランによって使用できる機能に制限があります。参考:カスタマー サービスソフトウェアhttps://www.hubspot.jp/products/serviceCMS HubCMSはContents Management System(コンテンツ マネジメント システム)を略したもので、Webサイトを構築する際に必要となるHTMLやCSSといったコーディングの専門知識がなくても、コンテンツ作成、管理、更新までが行えるシステムのことを指します。WordPressなどが一般的ではないでしょうか。HubSpotでも専用のCMS(CMS Hub)があり、他のHubSpotソフトフェアと組み合わせることで、Webサイト流入から商談化、顧客化までの一連の流れを追うことができます。CMS Hubの主な機能は以下となります。・ウェブサイトテンプレート・SEO推奨(アドバイス)・ドラッグ&ドロップエディター・適応型テスト・レポート機能※ご契約プランによって使用できる機能に制限があります。参考:CMS(コンテンツ マネジメント システム)https://www.hubspot.jp/products/cmsHubSpotを導入するメリットHubSpotは各ソフトウェアを組み合わせることで多機能になります。しかしあなたの所属する企業の課題が多機能を求めない場合、必要な機能をもったソフトウェアだけを使用できます。注力するポイントを絞り、無料のCRMからスモールスタートすることができます。また専門知識がなくても直感的に操作できるインターフェースによりツール使用の社内浸透に障壁がありません。各ソフトウェアを一つの管理画面で操作できる一元管理ではチーム全体でリード情報・企業情報を共有することができます。メリット・シンプル且つ優れた操作性により煩雑になりがちなマーケティング担当者の作業を軽減。・無料のCRMを中心にビジネス成長に合わせてスモールスタートできる。・すべてのソフトウェアを一つの管理画面で操作できます。ツールごとのログイン作業も不要。・一元管理できることでマーケティング部門からセールス部門、カスタマーサポート部門までの連携がスムーズに。・ユーザー会やコミュニティサイトで情報を共有できる。デメリット・外資系ツールのため、ヘルプページに日本語に翻訳されていないページがある。・自学習コンテンツに日本語対応しているコンテンツが少ない。・無料のCRMだけでは基本的な機能しか使えない・シンプルでわかりやすい設計を優先しているため、機能に制限がある。HubSpotが向いている企業HubSpotを導入するメリット、デメリットから弊社で導入が向いている企業を検証しました。・低コストからスモールスタートさせたい企業。・マーケティング部門、セールス部門の垣根をなくしたチーム体制を構築したい企業・CRM、SFA、MAツールを導入していない企業・コンテンツ力で集客を強化したい企業・Webサイトリニューアルと合わせてマーケティングを強化したい企業。あくまで弊社側の検証です。HubSpot導入検討時の参考にしてください。HubSpotの料金体系HubSpotではお客様のビジネス成長に合わせたプランが用意されています。企業様ごとに抱えている課題によって各ソフトウェアを組み合わせることも可能です。スタートダッシュのビジネスではStarterプランからスタートさせてビジネス成長に合わせてProfessionalプランやEnterpriseプランへとアップグレードさせることでコスト的なご負担を少なくすることができます。【主なソフトウェアごとの価格】ソフトウェア/プランStarterProfessionalEnterpriseHubSpot CRM FREE無料 Marketing Hub¥6,000/月~¥106,800/月~¥432,000/月~Sales Hub¥6,000/月~¥60,000/月~¥144,000/月~Service Hub¥6,000/月~¥60,000/月~¥144,000/月~CMS Hub¥3,000/月~¥48,000/月~¥144,000/月~※2022年4月時点での月次お支払いの料金体系※コンタクト数、利用ユーザー数によって金額が異なります。※最低ご契約期間は1年間※詳しくはHubSpot公式サイトでご確認ください。参考:HubSpot 製品・サービスカタログhttps://legal.hubspot.com/jp/hubspot-product-and-services-catalogまとめHubSpot(ハブスポット)は、CRM・SFA・MAツールが一つのプラットフォームで利用できるオールインワンのサービスツールです。無料のCRMに各ソフトウェアを合わせて活用することにより、高い効果を発揮します。インバウンドマーケティングに取り組みたい、マーケティング部門・セールス部門の垣根を取り払い、ワンチーム体制でビジネスに向き合いたいと考えている企業様は、是非、HubSpot導入をご検討ください。ワンマーケティングでは、マーケティングの戦略設計からMA導入・運用、セールス支援、コンテンツ制作まで統合的に支援しています。HubSpotの導入・運用に関してのお困りごと、ご相談ごとがありましたら、是非、お問い合わせください。