
インフォグラフィックを全て網羅!背景からメリット・作成手順まで
目次
インフォグラフィックとは?
インフォグラフィックとは何か、インフォグラフィックの作成に不可欠な3つのスキルについて解説します。
伝えたいデータや情報を図形化したもの
インフォグラフィックは、「インフォメーション」と「グラフィックス」の2つの言葉を掛け合わせた造語です。インフォグラフィックとは、伝えたいデータや情報を図やイラストなどに置き換えて視覚化することを指します。情報が整理されているため、ユーザーやターゲットに伝わりやすいといった特徴があります。
インフォグラフィック作成に不可欠な3つのスキル
インフォグラフィックを作成する際、「情報やデータを取捨選択する力」「データを表現する力」「データを見える化する力」の3つのスキルが必要です。
情報やデータ取捨選択する力
インフォグラフィックを作成する際は、伝えたいメッセージに合致しているかなど、それぞれの関連性を分析しなければなりません。そのためには、情報過多に注意し、膨大かつ複雑な情報の中から信頼性のあるものだけを取捨選択するスキルが必要です。
データを表現する力
ユーザーの興味を引くインフォグラフィックを作成するには、筋道を立て、ストーリー性を持たせることが大切です。そのためには、「データをどのように表現すればユーザーに伝わりやすいのか」といった見せ方のスキルが求められます。
データを見える化する力
全体のバランスを考え、色合い・テイスト・トーン&マナーを検討するには、データを見える化するスキルが欠かせません。これにより、誰が見てもわかりやすいインフォグラフィックを作成できます。
インフォグラフィックが必要とされる背景
近年、企業におけるマーケティング施策に用いられるなど、インフォグラフィックが多くのビジネスシーンで必要とされています。背景には、インターネットの普及によって情報過多な社会に移行したことが挙げられます。また、視覚的に訴えることで、SNSで拡散される、メディアに取り上げられるなど、話題となりやすいことも一因です。
代表的なインフォグラフィックの種類と活用例
ここでは、5つの代表的なインフォグラフィックの種類と活用例を紹介します。
相関図
「相関図」は、相関関係をまとめたいときに便利です。ドラマやマンガなどの登場人物を紹介する際に、広く用いられています。ビジネスシーンでは、人材不足などの社会問題の背景や組織図に活用できます。
ピクトグラム
日常的に目にする機会が多いのが「ピクトグラム」です。トイレや車椅子専用などのイラストを見ただけで、その図が何を示しているのかがわかります。記号のようなシンプルなイラストが特徴です。ビジネスシーンでは、PowerPoint資料などにも利用されています。
フローチャート
「フローチャート」は、作業手順などを示す際によく使われています。一目で、流れや工程を把握するのに最適です。図形や線、矢印などを使用したシンプルなデザインのため、研修資料やプロジェクトの流れを把握する際にも用いられています。
ダイアグラム
「ダイアグラム」は、データや情報を幾何学的な図形やイラストに置き換えたものです。ビジネスシーンでは、ランディングページや製品のコンセプトなどにも活用できます。
年表
「年表」は、歴史の流れをわかりやすくイラスト化したものです。ヒト・モノ・考え方など、幅広い分野で使われています。ビジネスシーンでは、企業の沿革や製品の歴史などをまとめる際に便利です。
企業がインフォグラフィックを使用する利点
企業がインフォグラフィックを活用することで得られる3つの利点について解説します。
短時間で多くの情報を伝えられる
インフォグラフィックは、図やイラストを使用することで、視覚的に理解しやすい特徴があります。そのため、複雑な情報やデータでも短時間で把握でき、効率よく伝えられます。また、情報過多を防ぎたい場合にも有効です。言語の壁もないので、ダイバーシティの実現にも貢献できます。
マーケティングに効果的
インフォグラフィックは、見る人の視覚に訴えるため、ユーザーの印象に残りやすく、マーケティングに効果的といった利点があります。SNSとの相性もよく、拡散によって多くの人の目に留まって話題になる可能性も考えられます。メディアで取り上げられることがあれば、企業アピールにもつながるでしょう。
活用できる領域が広い
インフォグラフィックを企業が利用する利点は、幅広いシチュエーションで活用できることです。業界や分野を選ばず、伝えたいデータや情報に使えます。ビジネスレポート・プレゼンテーション・統計結果・履歴書など、マーケティングのほか、広報や採用活動などにも活かせます。
インフォグラフィックの作成手順
インフォグラフィックを作成する手順について解説します。以下の手順を参考にぜひ自作してみてください。
1.ターゲットを絞り、テーマを設定する
ターゲットを絞り、テーマを設定することは、インフォグラフィックのデザインを決めるうえで重要なプロセスです。ターゲットは誰なのか、作成する目的や伝えたい情報は何なのかを明確にしましょう。テーマが明確になれば、情報収集も効率よく行えるようになります。
2.表現方法を検討する
次に、設定したテーマをもとに必要な情報を収集し、さらに取捨選択を行います。「さまざまな種類がある中で、どのインフォグラフィックを活用すれば、より正確に伝わるのか」といった視点で表現方法を検討します。たとえば、自社で使用するツールの導入フローを作成する場合はフローチャートが有効です。
3.デザインを作成する
情報やデータの全体図を確認してから、編集作業を行います。編集は、インフォグラフィックの作成が可能なツールを利用します。無料で利用できるツールを後ほど紹介するので、参考にご覧ください。自社にインフォグラフィックを作成できるWebデザイナーがいない場合は、無料で商用利用できるイラストや図形などを活用するのもひとつの方法です。
インフォグラフィック作成のコツ
伝わりやすく、わかりやすいインフォグラフィックを作成するには、コツがいります。ここでは、作成時に意識しておくとよいポイントを2つ紹介します。
信頼性の高い情報を使用する
インターネット上には、一次情報を加工した二次情報であふれています。信頼性の高いインフォグラフィックを作成するには、一次情報を使用することが重要なポイントになります。特に統計データを扱う場合は、信ぴょう性が高い情報源からデータを得るようにしましょう。たとえば、政府や官公庁などの公的情報や研究機関などが挙げられます。
全体像を把握する
インフォグラフィックのデザインを決める前に、ラフスケッチや設計図を作成してから全体像を確認することが大切です。全体を見渡すことで、修正すべき箇所を見つけやすくなります。修正箇所があれば、訂正を行います。大まかなデザインが決定したら、デザインの細部に関する検討に入りましょう。
インフォグラフィック作成する際の注意点
時間や労力をかけて作ったインフォグラフィックが無駄にならないよう、注意すべきポイントを紹介します。
異なる解釈を生まないデザインを選ぶ
データや情報の切り取り方やデザインの配置を誤れば、本来、伝えたい事実と異なる解釈が生まれてしまう可能性があります。デザインがデータや情報を正確に示すのに最適かどうかを検討することが大切です。
スマートフォンを意識した構成にする
スマートフォンユーザーが多いため、情報を盛り込みすぎると、画面では見づらくなってしまいます。スマートフォンで見てもわかりやすいかどうかの確認も忘れないようにしましょう。
動画を用いたインフォグラフィックが人気
インフォグラフィックは静止画が一般的ですが、近年では、動画を用いたインフォグラフィックの人気が高まっています。動画を使用したインフォグラフィックは、「ビデオグラフィック」とも呼ばれています。動作や音が加わることで、よりユーザーに伝わりやすくなります。ショートムービーのように、ストーリー仕立ての完成度が高いグラフィックが作れます。ただし、高度な技術が必要です。
インフォグラフィックを無料で作成できるツール3選
インフォグラフィックは、無料ツールを活用して自作することも可能です。ここでは、インフォグラフィックを無料で作成できるツールを3つ紹介します。
Canva
「Canva」は、デザインテンプレートの種類が豊富なツールです。インフォグラフィック以外にも、招待状やポスター、チラシなどの作成も可能です。作成後は、有料の印刷サービスや無料発送を利用できます。
Piktochart
「Piktochart」は、テンプレートを利用できるため、初心者でもインフォグラフィックを作成したり、デザインをカスタマイズしたりできます。作成後は、WebサイトやSNSへのアップロードが可能です。プレゼンテーション資料やポスターなども作れます。
Lumen5
「Lumen5」は、ビデオグラフィックを作成できるツールです。動画には、テキストや画像のほか、ナレーションや音楽などを挿入できます。ただし、自動的にツールのロゴが表示されるため、ロゴを消すには有料プランの契約が必要です。
まとめ
インフォグラフィックは、企業のマーケティング・広報・採用活動などに活用できます。無料ツールなどで自作もできるため、上記で紹介した手順やコツ、注意点を参考に作成してみてください。
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