本記事では、Marketo運用効率化のための工夫として、Marketo内のフォルダやプログラムの管理方法、ネーミングルールについて解説ができればと思います。社内の皆様で共通認識が取れるような管理方法の一例のご紹介となりますので、日々の運用の参考にしてください。運用ルール を統一 することのメリットMarketo内のフォルダやプログラムの管理が統一でないと 、「複製したいプログラムがすぐに見つからない」「前任者が何をしていたか把握できない」等の運用上の問題が発生します。ルールを統一することで一部の担当者への属人化を防ぎ、運用効率を上げることができます。本記事では、フォルダやプログラム管理の基本的なルールをご紹介いたします。あくまで一例となりますので、貴社の運用体制に応じて管理方法やネーミングルールは変更して頂ければと思います。フォルダとプログラムによる施策整理最初の階層は大きく3つに分類最も上の階層では、「マーケティング」「オペレーション」「社内」の3つにフォルダを分類します。後項のネーミングルール でも解説しますが、フォルダやプログラムの名称には「10・20・30・・・」や「1・2・3」と連番をつけることで整理されます。例えば、以下の図をご覧ください。「10-マーケティング」はマーケティング施策の管理に、「20-オペレーション」はスコアリング等のオペレーショナルな設定に、「30-社内」はスタッフ個人の練習等に用いるフォルダです。「10-マーケティング」の配下には施策毎に、「20-オペレーション」の配下には設定毎にフォルダを作成していくことで、視覚的にわかりやすい管理ができるようになります。マーケティングフォルダ配下の施策分類例マーケティング施策にはいくつかのカテゴリーがありますが、ここでは一般的な分類の例をご紹介いたします。・メルマガ すべてのリードに向けた単発の一斉送信メール施策・エンゲージメントプログラム リードの興味関心に合わせたメール配信施策・ウェビナー ウェビナーによる集客・育成の施策・展示会 展示会出展による集客施策・WEB広告 WEB広告による集客施策・コンテンツ 資料ダウンロード等の自社コンテンツによる集客と育成の施策以下の図のように施策毎に分類して整理することで、施策の検索が容易になります。施策分類フォルダ配下は、施策プログラム毎に「アセット」「スマートキャンペーン」「レポート」で管理施策分類フォルダの配下では、以下の図のようにアセット・スマートキャンペーン・レポートで管理をします。アセット 施策を動かす部品 (メール・フォーム・LP等のカスタマイズ可能なコンテンツ)スマートキャンペーン 「誰に」「何をどうする」「いつ」という実行命令を設定するレポート 施策の効果検証に用いるネーミングルールネーミングルールが統一されていないと 、過去 のプログラムを複製して新規施策に応用したい時に該当プログラムを見つけられなかったり、担当者が変わった際に前任者がどのような 施策をいつ行っていたかが把握できなくなったり、 運用上の支障がでます。ここからはフォルダやプログラムの基本的なネーミングルールの例をご紹介します。連番と日付番号のルール以下の図をご覧ください。まず、「10-マーケティング」のような最初の階層、その配下の施策分類フォルダには連番をつけましょう。「01-MMメルマガ」「02-EP-エンゲージメントプログラム」のように使用頻度の高いものから順に連番をつけることで、作業効率があげることができます。施策プログラムには、「YY(年)MM(月)DD(日)-施策名」というネーミングルールを適応することで、施策の実行順にプログラムが並び、整理されます。このルールにより、いつ実施された施策かを即座に判断することができます。施策実施部署の明記複数の部署にまたがってサービスや商品を販売している場合、以下のようにプログラムの接頭に部署コードやサービス名の略称を入れておくことで、誰が実施した施策かが明示化されます。・部署コードの例マーケティング部:MT広報宣伝部:PR・プログラムネーミングの例MT-210407-月次メルマガ4月MT-210720-製品紹介メールPR-210730-展示会告知メール施策分類の明記以下のように施策の分類毎に略称を入れておくことで、何の施策を行ったが明確になります。・施策分類の略称例メルマガ:MMエンゲージメントプログラム:EPウェビナー:WEセミナー:SE展示会:EXWebフォーム:WFWEB広告:AD・ネーミングの例PR-EX-210730-展示会告知メールMT-WF-お問い合わせMT-WE-210803-製品紹介_参加者リストまとめ以上で説明してきたようなフォルダやプログラムの管理、ネーミングルールをもとに運用を統一化することで、施策の検索が容易になったり、誰が見ても把握ができたりといったメリットを得ることができます。Marketoはマーケティング施策の自動化や効率化に必要な機能を多く備える高機能なツールであるため、一部の運用担当者に属人化してしまうという側面もあります。管理を統一することは、属人化を防ぎ組織としての生産性を高めることにつながります。本記事では管理やネーミングルールの一例をご紹介させて頂きましたが、貴社の施策や組織体制に合わせて、ぜひ貴社にピッタリの管理方法を確立して頂ければと思います。