リードスコアリングとは?“リードスコアリング”とは文字通り、リード情報や様々な接点をスコアとして数値化し可視化することで、優先してアプローチすべき見込み客を見極めるための方法です。展示会やWebなど、見込み客を集めるための施策を数多く展開しているBtoB企業の多くは、集めた見込み客の有効度を見極めておらず、そのまま営業に引き渡し、とりあえずアプローチ、もしくは放置してしまっていることが多くあります。これではせっかく割いた時間やコスト、労力が無駄になってしまいます。マーケティングがリードとの関係を温め、案件化のタイミングを見極めて、優先してアプローチすべきリードのみを営業へ引き継ぐことがポイントです。そのリードの見極めにおいて、スコアは重要な判断基準となります。リードスコアリングの前準備ターゲットリードを定義する実際にリードスコアリングを実施する前準備として、まずどのようなリードがターゲットなのか、営業も交えてその定義を明確にしましょう。ここを間違えてしまうと、スコアリングの精度と効果を高めることはできません。※参考:『売上に貢献するために、マーケティング担当者が営業に受け渡すべき見込み客とは?』リードを管理するマーケティングオートメーションをはじめ、リードスコアリングを実施するためのツールが現在では数多くあります。これらののデータベースに獲得したリード情報を集約させましょう。またその際に定義したターゲットリードとそうでないリードを選別しておくことで、リードスコアリングをスムーズに行うことができます。※参考:『見込み客の受注確度を上げるためにリードナーチャリングで注目すべき二つのポイント』リードスコアリングの方法ここからが実際のリードスコアリングの作業です。スコアリングはリードの属性に対するスコアリングとリードの行動に対するスコアリングを組み合わせて行います。企業属性・個人属性をスコアリングするまずはリード属性に対するスコアリングから始めましょう。リード属性は企業属性、個人属性の二軸で考えます。例えば、企業属性であれば業種や、資本金、売上規模、従業員数など、個人属性であれば部署や役職などです。これらの属性情報は、展示会のアンケートやWeb上のフォームで、BANT条件に沿って情報を収集することをお勧めします。※参考:『真の有効回答を導き出す方法! 展示会のアンケート設計における重要な3つのポイント』行動情報をスコアリングする顧客を獲得するまでのプロセスには、様々なリードとの接点が存在します。それらリードの行動情報をスコアリングしていきます。例えば、Webサイトの1ページ閲覧につき5点、ホワイトペーパーダウンロードで20点、イベント・セミナーへの参加登録で15点というように、相手の行動に合わせてスコアを加算します。閾値を超えたリードを営業へ繋ぐ上記のような形でリードスコアリングを実施すると、各リードの状況がスコアとして見えてくるでしょう。どの段階で有効なリードとするのか、あらかじめスコアの閾値を設定しておきましょう。また同時に「テレコールでアプローチする」、「営業に繋ぐ」など閾値を超えたリードに対するアプローチ法も検討しておくとより効率的です。リードスコアリングのポイント最後に、リードスコアリングを実施する際のポイントをいくつかご紹介します。わかりやすく差をつけること特に初期はどうしても仮説を立てて始めざるを得ないので、資料請求や問い合わせなどすぐに案件化しそうな行動に対しては50点、ブログコンテンツ1ページ閲覧には1点など、わかりやすく差をつけることをお勧めする。スコアリングには期間を設けること半年かけて閾値に達したリードと、わずか10日で閾値に達したリード。案件が発生している可能性があるのはおそらく後者になるでしょう。より精度の高いスコアリングを実施するためにも、ある程度の計算期間は設けるようにしましょう。また、使用するツールによっては、期間を設けることで、3ヶ月接点がない場合には0点に戻すなど、より正確にスコアリングを実施するためのリセット・あるいは減退スコアも設定すると良いでしょう。スコア設定は都度見直すことスコアリングを行っていくうちに、顧客になる可能性の高いポイントというのが見えてきます。まずは各項目のスコア設定は正しいのか、一定期間運用しては随時確認し見直すことで、よりスコアリングの精度を上げることができますので。一度見直してはいかがでしょうか。