CVR(コンバージョン率)とは、目的ページにアクセスしてきたユーザーのうち、どのくらいコンバージョンに至ったのかを示す指標のことです。この記事では、マーケティング業務の初心者に向けて、CVR(コンバージョン率)の概要や計算や分析の方法、改善策などを紹介するので参考にしてください。CVR(コンバージョン率)とは?CV(コンバージョン)とは、Webマーケティングにおいて、事前に設定した最終的な成果を、ユーザーが達成することを意味します。例えば、商品・サービスの購入や資料ダウンロード、お問い合わせなどがCV(コンバージョン)として挙げられます。そして、CVR(コンバージョン率)は、アクセスに対するコンバージョンの割合のことです。CVRのほかにも、CV率と表記されることもあります。CVR(コンバージョン率)の計算方法CVR(コンバージョン率)は、「コンバージョン率=コンバージョン数÷セッション数×100(%)」で求められます。例えば、セッション数が50で、コンバージョン数が1だった場合は、2%がコンバージョン率になります。CVR(コンバージョン率)の平均値とは?CVR(コンバージョン率)の平均値は、業界や商材によって異なります。また、商材の価格や取り扱うブランドによって差が生まれます。ランディングページにおける平均的なCVR(コンバージョン率)は、約2〜3%だといわれています。また、企業名や商材名など指名キーワードで検索された場合のCVR(コンバージョン率)の平均は10%程度で、比較的高い数値となるのです。CVR(コンバージョン率)が低い理由ここでは、CVR(コンバージョン率)が低い理由について紹介します。広告の種類による低さ広告の種類によってCVR(コンバージョン率)が低くなるケースもあります。例えば、ディスプレイ広告は、検索広告と比較するとCVR(コンバージョン率)が低い傾向にあります。これは、ディスプレイ広告はユーザーがアプリなど他のコンテンツを閲覧しているときに表示されるためです。そのタイミングで広告を表示してもユーザーは広告の情報とは別のことを考えている可能性が高いことから、実際の行動には移りにくいのです。一方、検索広告は、ユーザーが検索したキーワードをもとに、ニーズが顕在化したタイミングで表示されるため行動に移る可能性が高いといえます。ただし、ディスプレイ広告はCVR(コンバージョン率)が低い傾向であることから、必ずしも効果がないというわけではありません。市場環境要因によるもの時期による市場の変化によって、CVR(コンバージョン率)が低くなるケースもあります。例えば、脱毛サロンは夏の時期に迎えて、春から夏にかけてCVRは増加していきますが、冬は減少傾向にあります。このような市場環境を意識しながら、現在のCVRが適正かどうか判断することが大切です。ユーザー目線に欠けているWebサイトの導線設計において、ユーザー目線に欠けていることも原因として挙げられます。一例として、「購入・ダウンロードはこちら」といったCTAボタンのデザインや配置が担当者にとっては見やすくても、ユーザーによってはクリックしにくいものかもしれません。ターゲティングが不十分な広告である十分なターゲティングがされていない広告だとCVR(コンバージョン率)が低くなってしまいます。ターゲティングを最適化するためには、常にランディングページを意識して広告を打つことです。ランディングページ制作時に設定したターゲットとミスマッチが起こらないようにしましょう。競合の訴求力が強い自社のページにユーザーが辿り着いても、多くのユーザーはもっと良い商品はないか探しています。そこで、競合他社の訴求力が強い場合、比較されて負けてしまうでしょう。自社の訴求力を上げるには、ランディングページ内で他社製品と自社製品を比較し、自社の優位点を訴求する方法があります。CVR(コンバージョン率)を上げる方法ここでは、CVR(コンバージョン率)を上げる方法を4つ紹介します。ターゲットの明確化自社で用意したページに訪れたユーザーと、実際のターゲットにズレがあると、成果を得られにくくなります。そのため、ターゲットやキーワードを事前に明確化しておくことが大切です。少なくとも、ターゲットの性別や年齢層、興味関心などは明確にしておくようにしましょう。Webサイトを改良するWebサイトにおいて、コンバージョンへの導線を見直しましょう。例えば、不要なページや情報がある場合はコンバージョンの導線がわかりにくいため、除くようにします。また、サイドカラムやフッターもコンバージョンにつながる重要な要素であるため、コンバージョンの内容にあわせて適切に配置します。リンクやバナーもユーザーにとって見やすく、わかりやすいデザインに変更しましょう。ランディングページの改良ランディングページは、広告やリンクをクリックした際に表示されるWebページのことです。具体的には、ユーザーが検索エンジンや広告などから最初にアクセスする集客に特化したページを意味します。一般的に、1つの商品やサービスを販売するための「1枚の長いページ」として扱われています。ランディングページは、ユーザーにとってわかりやすくポイントをおさえたものにすることが大切です。例えば、料金体系や契約期間などお金に関係するものは、不安を払拭するためにも簡潔かつ明確に記載しましょう。CVR対象行動を変えるユーザーがコンバージョンしやすいように、CVR対象行動を変えることもポイントです。例えば、コンバージョンの内容が「商品購入」だった場合、料金の発生しない「資料請求」や「お問い合わせ」に変更します。ページのファーストビューに入力フォームへの直行ボタンを置くことも有効的な方法です。さらに、商品詳細などCVR(コンバージョン率)が高いページへの導線を強化するようにしましょう。CVRの数値を読み解くうえでの重要ポイントCVR(コンバージョン率)を分析する際は、数値の高低に一喜一憂すべきではありません。CVR(コンバージョン率)は、集客やサイトの状態を示す指標であるため、推移に着目するようにしましょう。例えば、CVR(コンバージョン率)が下がったのであれば、下がった原因を把握しておく必要があります。そして、その情報をもとに改善と検証を繰り返し、成果の上がるWebサイトを構築していきましょう。まとめCVR(コンバージョン率)は、Webマーケティングを行ううえで重要な指標のひとつであるため、今回紹介したポイントを踏まえて理解を深めておく必要があります。また、BtoBマーケティングを成功させるには、蓄積されたノウハウやスキルが必要になり、リソースを確保できないことも多いでしょう。「ワンマーケティング」では、MA導入からコンサルティング、コンテンツ制作まで支援します。マーケティングノウハウが詰まった資料も配布しているので、ぜひご活用ください。・ホワイトペーパーのダウンロードはこちらマーケティング支援についてワンマーケティングは、「案件創出」「売上の向上」という成功へ向かって、ひとつながりのマーケティングフローを構築。マーケティング戦略設計からMA導入・運用、セールス支援、コンテンツ制作まで統合的に支援しています。・マーケティング支援サービスの詳細を見る