アクセスを集めるWEBコンテンツのキーワードの決め方とは?
2015/04/07|BtoBマーケティングラボ|垣内 良太/ワンマーケティング株式会社
・ワンマーケティングが考える「BtoBマーケティング」とは?
BtoB企業のWebサイトは、アクセス数が平準化している傾向にあり、大きなニュースでもない限り、アクセス数がなかなか伸びない現状にある。その背景として、そもそもニッチなマーケットをポジションとするBtoB企業は、すでにニッチなキーワードで検索エンジンの上位に表示されている事が多く、検索、流入してくるユーザーをすでに刈り取っていることが考えられる。
では、Webサイトのアクセス数を上げていくためには、どのように集客を検討していくべきか?今回のブログでは、集客に効くWEBサイトの作り方を5つのステップで分かりやすくご紹介したい。
なぜアクセス数が増えないのか?
なぜアクセス数が増えないのか?その答えは簡単だ。
流入すべきコンテンツが増えていないのが一番の原因だ。コンテンツが増えないということは、検索されるかもしれないキーワードはもちろん拾えず、そこからの流入はないわけだ。キーワードを検索されても、そのキーワードを含有していないページが、検索結果に出現することはない。
あなたの会社のWebサイトは、コンテンツをしっかりと増やせているだろうか?
そして、そのコンテンツはニュースやイベント情報、IR情報だけではなく、ユーザーから検索されるであろうキーワードが含まれたWebコンテンツになっているだろうか?
SEO対策は本当に効かないのか?
過去、SEO業者などが実施してきた被リンク対策は、いまや御法度の一つだ。被リンク自体が悪いわけではなく、関連性の低い大量に貼られたリンクこそが、悪い行為と見なされているのだ。Googleはこのような作為的な行為にペナルティを加え、検索結果の順位に大きな影響を与えている(ペンギンアップデート)。
そして検索順位を決定づけているもう一つは、質の高いコンテンツを見極めるためのアップデート(パンダアップデート)だ。このアップデートにより、文書が整理された構造のHTMLと、それらの集合体に一貫性のあるテーマが存在しているWebサイト、そしてそれらの更新頻度など様々な条件によって信頼性と専門性を見極めることが可能となり、検索エンジンの品質はますます高いものとなっている。
まとめると、作為的なSEO対策は効かないということだ。むしろペナルティが発生し、検索順位に大きく影響する可能性があるため、絶対にやめたほうがよいだろう。それよりも苦慮すべきは、コンテンツの中身だ。
いまどきのWebサイトの集客方法を分かりやすく解説!
では、Webサイトへ集客するには、どのように対策を進めていくべきだろうか?
5つのステップでご紹介しよう。
ステップ1 確かめる
まずはGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでキーワードの検索状況を確認しよう。
そして、検索キーワードを見て、自社の製品や社名検索が多い場合は、すでに既存のユーザーであることが多く、新たなユーザーは少ない。そして、その割合が全体の20%を越えると危険信号だ。
※最近はnot provided現象といい検索されたキーワードが見えなくなりつつある。いまのあいだに現状の検索キーワードを取得しダウンロードしておくと良いだろう。
ステップ2 見つける
次にすべきは、社名や製品、サービス関連以外の刈りとっていないキーワード群を見つけることだ。まずはGoogleキーワードプランナーを使い、検索キーワードのボリュームを確かめると良い。日本語の揺れによっても、検索ボリュームに違いが出てくるし、社内の言い回しと世間の言い回しが違うこともわかってくる。
そのほかGoogleアナリティクスには、ウェブマスターツールで現状の集客状況を調べることができる機能がある。表示回数が多いにもかかわらず、検索結果の順位が低いキーワードが浮き彫りになる。
例えば、このブログのテーマはまさに、この『Webサイト 集客』をターゲットにしたコンテンツだ。35位の表示順位でありながら、500回もの表示を得ているキーワードだ。このキーワードに対してページを作らない手はない。
これらの解析ツールを使いこなしながら、実際に検索してみて、上位に上がっているコンテンツにはどのようなものがあるのか調査してみると良いだろう。
※シークレットモードを使って検索すると実際の検索順位がわかる
ステップ3 決める
キーワードを洗い出せたら、次にやるべきことはテーマの決定だ。どれくらいの規模感にとどめるべきかを検討すべきだ。
例えばワンマーケティングの場合、BtoB企業に対して、『展示会』や『Web』などの関連性のあるキーワードから生成されたコンテンツ群があるが、それらを束ねるテーマは『BtoBマーケティング』となる。各コンテンツのテーマがバラバラになると、WEBサイトのテーマもぼけてくるため専門性が薄れ、検索順位にも当然影響することとなる。
ここで注意すべきポイントは、大きすぎず、小さすぎず、を心がけてテーマ設定に臨むことだ。
ニーズを満たされていない一定規模のグループを見出した時に生まれるのがマーケティング機会だ。
By フィリップ・コトラー
ステップ4 つくる
テーマ設定ができたら、あとはコンテンツをつくることに専念すべきだ。
Webサイトのコンテンツを作る上で重要な文書構造は、ツリー状になっていることが望ましい。その理由は、検索エンジンも読み手の立場になっているからだ。たしかにブラウザ状では、しっかり文字を読みこむことが困難なはずだ。だからユーザーは見出しや図版をみて読み解く傾向にある。当然ながらGoogleもそういう文書構造になっているコンテンツを好む。
コンテンツを書くときは、大テーマ、中テーマ、小テーマで文書を構成していくと良いだろう。
ステップ5 回す
コンテンツができてきたら、ステップ1の『確かめる』に戻り、サイクルを回していこう。
コンテンツ群から生み出されたキーワードの刈り取りが進んでいくと、飽和からの脱出が必要だ。そのためには、キーワードをズラすことで、また新たな群れを見つけることができるだろう。
例えば、『BtoBマーケティング』関連のキーワードが刈り取られているなら、『法人営業』とズラすとまた新たな検索マーケットが待っている。
このように回し続けていくことで、Webサイトへの集客は、無尽蔵に拡大させていくことが可能だ。
まとめ
ますます高精度化しているGoogleに評価されるためには、作為的なSEO対策を一切しないことだ。むしろ、SEOよりもコンテンツに比重を置いて考えておくべきだろう。そして、そのコンテンツを決定するテーマは、大きすぎず、小さすぎず、ユーザーのニーズがまだ満たされていない一定規模のキーワードグループを見つけることが重要である。あとは、そのキーワードグループに対して、コンテンツを書き続けることだ。そうすることで、Webサイトへの集客は必ずや達成されることとなるだろう。
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