Webサイトの改善はなぜ、うまくいかない?~改善の第一歩はGoogleアナリティクスの正しい設定から~集客編
2015/04/24|BtoBマーケティングラボ|中村 修一/アネモネ
・ワンマーケティングが考える「BtoBマーケティング」とは?
前回の記事では、Webサイトの改善がうまくいかないスパイラルと正確な分析データを取得するためのGoogleアナリティクスの初期設定について解説させていただきました。
今回は、前回に続き、改善活動に重要なGoogleアナリティクスの集客分析設定について解説させていただきます。
前回記事
『Webサイトの改善はなぜ、うまくいかない?~改善の第一歩はグーグルアナリティクスの正しい設定から~基本編』
Webサイトへの訪問者はどんな経路で来ているのか?
みなさんは、Webサイトを成果に繋げるために、どのような集客施策を実施されているでしょうか?
例えば、コンテンツマーケティングによるSEOやリスティング広告など、各企業でWebサイトへの集客のために様々な取り組みをされていることかと思います。
では、どの集客施策がどれだけのアクセスに繋がっているでしょうか?いつ、どのような経路でWebサイトにアクセスがあったでしょうか?
実はこの質問に明確に答えられるBtoB企業の担当者は決して多くはありません。Googleアナリティクスでなんとなくアクセス数や検索キーワードなどの確認はしていても、実際そのユーザーがどこから流入しているかまでは把握していない企業が非常に多いのです。
集客経路を知ることは、Webサイトを改善していく上で非常に重要なファクターです。
一見、複雑そうにみえる解析であっても、Googleアナリティクスの機能を正しく理解して、それらを分析できるように設定することで、費用対効果の高い集客施策は何かを把握することができ、またWebサイトのボトルネックの分析や改善策の検討に繋げることができます。
次の章で、集客に関するGoogleアナリティクスの設定をしていない企業様によくある問題点とその解決策を記載していきたいと思います。
集客設定をしていないことによる課題と解決策
1.広告やメルマガからの集客経路がわからない
前段でも記載している通り、集客経路を設定していないと、どこからそのユーザーが訪問しているのか把握することができず、改善のためのボトルネックも見えてきません。
メールマガジンや広告は、何も設定していないと、自然検索や直接訪問扱い等になってしまい、集客別の効果や課題点がわからなくなってしまいます。
Webサイトで成果を改善する上で集客は、非常に重要なファクターになりますので、これがわからないと致命的です。
- 解決アドバイス
Googleアナリティクスから指定されている識別子を広告やメルマガ内のURLに付与することで解決します。
※Adwordsの関しては、Googleアナリティクスとアカウントを連携することにより、自動で付与することが可能です。
自然検索(SEO)とリスティング広告の成果を容易に比較できるようになりました。
2.SEOの効果がわからない
グーグルには、SEO等を改善するために有効なWebマスターツールというツールがあります。このWebマスターツールとGoogleアナリティクスを連携させることにより、SEO改善の参考になる指標が表示されるようになります。
- 解決アドバイス
Googleアナリティクスのプロパティ設定の「ウェブマスターツールの設定」からガイドされる手順に沿って設定すれば連携できます。
グーグルでの検索順位やクリック率等が確認できるため、より奥深いSEO改善策の検討が可能になりました。
3.サブドメインからの流入が除外されてしまう
Googleアナリティクスの導入時、集客経路から自ドメインを除外する設定がデフォルトで設定されます。
グループサイトでサブドメインを利用している場合、サブドメインも集客経路から除外されてしまうという問題が発生します。
例えば、会社サイトのドメイン“123.jp”、製品サイトのドメイン“pro.123.jp”であった場合に会社サイトのGoogleアナリティクスのレポートの集客経路から製品サイトからの遷移は除外されてしまいます。
これではグループ間サイトの連携を分析する事はできません。
- 解決アドバイス
Googleアナリティクスのトラッキング情報の参照元除外リストから自ドメインを削除すれば解決はします。
しかし、今度は自ドメインが集客経路に表示されてしまい混乱してしまいます。SEO的にもサブドメインはあまり利用しない方が良いかもしれません。
4.スマートフォンサイトの広告流入がわからない
近年、スマートフォンとPCのWebサイトのドメインは大抵共通化されており、スマートフォンからWebサイトへアクセスした際には、スマートフォンサイトへ自動で遷移する(リダイレクト)仕様が普及しています。非常に便利な機能ですが、アクセス解析の面から見た場合、この仕様には重大な落とし穴があります。ユーザーがスマートフォンで広告からWebサイトへ流入した場合、スマートフォンサイトへのリダイレクト時にその広告のパラメータを引き継げない仕様になっている事が多いのです。そのため、広告からの流入は「不明」扱いになってしまい、折角の広告も効果がわからない状態になってしまいます。
※必ずしも不明になるとは限りません。仕様により異なります。
- 解決アドバイス
リダイレクトのプログラム等をパラメータが引き継がれるように改善することで、スマートフォンサイトの広告の効果測定が可能になります。
まとめ
2回に渡り、Googleアナリティクスの初期設定・集客設定の関する問題点と解決策をいくつか解説させていただきました。
いくつか代表的なものに絞って記載させていただきましたが、企業の状況によっては、他にも設定すべきポイントはたくさんあります。
これを機にGoogleアナリティクス設定の見直しをされ、皆様のWebサイトの改善に役立てていただければ幸いです。
弊社でも現在、数社様限定で「Googleアナリティクスの無料相談」や、基本設定サービスを実施しております。
御興味がございましたら、こちらからお問い合わせください。
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