
メルマガ配信の基礎知識。テキストメールとHTMLメールの特徴と違いとは?
目次
「テキストメール」の特徴。そのメリットとデメリットとは?
テキストメールとは
テキストメールとは、文字通り、文字コードのテキストのみで構成された形式のメールである。文字の大きさや色を変更したり、画像をメール内に表示することはできない。

テキストメールのメリット
▼専門的な知識が不要
後述するHTMLメールでは、HTMLとCSSの知識と、デザインのスキルが必要だが、テキストメールの作成にはそのような専門的な知識やスキルは必要なく、メール文章の作成と使用するツールの操作ができれば制作が可能だ。
▼表示状態が受信者の環境に影響を受けにくい
文章のみで構成されたメールなので、内容がシンプルでデータ容量も少ない。そのため、受信者のメールソフトやデバイスなどの閲覧環境の影響を受けにくく、迷惑メールと判定される可能性も低い。
テキストメールのデメリット
▼効果を計測できない
メールの開封などの効果測定を計測することができない。計測したい場合は、別途施策が必要である。
▼イメージ訴求ができない
文字の書式変更を設定することや、画像を表示することはできないので、閲覧者にインパクトを残すことが難しい。
「HTMLメール」の特徴。そのメリットとデメリットとは?
HTMLメールとは
HTMLメールとは、文字テキストだけではなく画像や動画を入れることができるメールである。

HTMLメールのメリット
▼開封率が計測できる
開封率の改善はメールマーケティングにおける重要な要素だ。HTMLメールでは、受信者の受信ボックスで、計測用の画像が表示されたかどうかによって、テキストメールではできない、メールの開封率を計測することが可能である。
▼イメージを訴求できる
HTMLメールは、デザインのレイアウトも自由にでき、画像を配置することで視覚的なイメージ訴求が可能なため、テキストメールに比べリンクのクリック率が向上する可能性が高い。
▼ブランド価値を高めることができる
WEBサイトに合わせたデザインを使用することで、ブランド価値を高めることも可能である。
HTMLメールのデメリット
▼デザインの知識、スキルが必要
HTML形式のメールを作成するには、HTMLとCSSの知識、デザインのスキルが必要となる。
▼テキストメールよりデータ容量が大きくなる
画像を使用しているため、容量が多くなりがちで、自動的に迷惑メールに振り分けられる可能性がある。
▼受信側の環境に左右される場合がある
受信者の設定によっては、送信者の意図する表示がされない場合がある。
目的に応じてHTMLとテキストメールを使い分ける
メールマガジンなどマーケティング担当者から送る場合
マーケティング担当者が定期的に全見込み客(リード)に対して一斉配信するメールマガジンでは、より多くの受信者の興味を引くことが重要であり、訴求力が高いHTMLメールが適切だ。メール配信ツールやマーケティングオートメーションのメール機能には、テンプレートの登録が可能な場合があり、それらをうまく活用しメール作成の時間を短縮することもできる。
営業担当者名義でメールを送る場合
営業担当者の名義で、自社セミナーの招待やイベントのご案内メールを送る際は、テキストメールがお勧めである。
企業のメールアドレスを使用している受信者の中には、HTMLメールは「広告である」と警戒する傾向がある。テキストメールで送信することで、開封やクリック、返信の値の向上が期待できる。ただ、テキストメールでは、効果測定が計測できないので、テキストメール風にHTML形式でメールを作成するのがよりお勧めである。
メールマガジンを送る際は、マルチパート配信を実施する
先述したように、テキストメールとHTMLメールについて、どちらが適切かは目的によるが、メールマガジンには、効果測定が可能なHTML形式で配信することが望ましい。しかし、企業によってはHTML形式のメールをブロックすることがあり、受信者の環境によって正しく表示できない場合もある。
※受信側がHTMLメールを受信できない場合に、HTML形式でメールを配信すると「メール本文が真っ白になる」「画像が表示されない」などの事象が発生することがある。
そこでメールマガジンの配信には、マルチパート配信の機能を活用することをおすすめする。
マルチパートメールとは、「テキストメール」と「HTMLメール」を1つのメールに設定し、同時に配信する仕組みである。
受信側の環境によって、HTMLメールが表示できない場合は自動的にテキストメールが表示され、HTMLメールが表示できる場合は、HTMLメールを表示する。メール配信のツールやマーケティングオートメーションのメール配信機能から、マルチパートメールを作成することが可能だ。
まとめ
ビジネスでやりとりする業務メールの大半がテキストメールであるため、受信者の印象を考慮して、テキスト形式のメールマガジンを採用している企業も多いが、メールマガジンの効果を最大限に高めるためには、効果測定が可能で、PDCAサイクルを実行しやすいHTML形式で配信することが望ましい。上記に記載したとおり、マルチパートメールを設定してくことで、テキストメールの受信者をフォローすることも可能である。
BtoB企業のセミナー案内などの集客メールの場合は、HTMLメールでもシンプルなビジネス向きのデザインを採用する、宛名に個人名を使用し、私信風メールを送ると効果が高い言われている。
メール配信のツール、機能を上手く活用して、より効果の高いメールを配信していくことが重要だ。
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